【with5月号】「この瞬間、きっと"めめ"」を消化したい

引きずる。ひっさびさに引きずるインタビューに出会ってしまった。そもそもで目黒に関しては媒体でのインタビューや色んなところでのコメント、すの日常なんかでも、言葉が真っ直ぐな子なので裏を読んで理解して咀嚼する必要がない、目黒は目黒が発する言葉をそのまま飲み込んでいいんだって私は思ってて。(他メンバーの言葉に嘘があるって意味ではなく、他メンバーに関しては言葉の意味の食い違いやその言葉を選んだ意味やバックグラウンドを考えて咀嚼するようにしてるからです。)だからこそこのインタビューがめちゃめちゃに引きずるし、ずっと消化できんくなってしまった。悪い意味でもいい意味でも。ただの激重オタクが「目黒蓮」というアイドルに対して向けていた気持ちが確信をついた気がしてそれが余りにも大きくて輝いてて、でも多分本人も気づいてないぐらいに傷だらけで脆い。なんて考えたら消化できなくなってしまった。

With5月号、よく目黒が口にするSMAPの「その瞬間、きっと夢じゃない」と絡めて目黒にとってのその曲への気持ちとか今までの葛藤とかラウちゃんと渡辺さんのこととか、話してくれてるんですけど、キッラキラしたGUCCIの衣装と流石アイドルと褒め称えたくなる顔面を持って、美しい表情でカメラに撮影された目黒の写真の横に「自分はつくづくアイドルに向いてねーなと思うんですよ。」って書いてるんですよ。そんな顔して言う言葉ちゃうぞって思った。でもそんな顔とかじゃなくて目黒の自己分析した結果の話なんだろうなってわかったし、私が目黒を見てて思ってた気持ちを納得させることが出来たけど、納得させることと消化させることはまた別物なんよなあ。うーん。

そもそも私は目黒ってSnow Manでいるときでさえ二面性があると思っていて、「アイドル目黒蓮」と「目黒蓮」がいるというか。アイドル向いてないなっていうのは、自己紹介ラップで決め台詞言ってみたり、わざとえちえちな表情作ってみたり。多分そういうとこが苦手だっていうとこがあるんだと思う。ギャップと言えばギャップなんだろうけど、それよりももっと深いところで。もちろんすのちゅーぶとかも「アイドル目黒蓮」としての仕事だけど、自分を偽る必要のないメンバーといるから「目黒蓮」な気がするというか。極論、目黒は嘘をつかない人だし、つけない人。だからこそ私の個人的な目黒に対しての印象が「二面性のある人」で今回のWithでそれが確信になったという話。

「今も恥ずかしい台詞を言うときは照れてる自分に踏ん切りつけなきゃいけない」って話す本人はそういう部分に対してを「アイドル不向き」として思ってるんだろうけど根っこの部分はそれだけじゃないとも思う。嘘がつけないからこそ、嘘にしたくないからこそ。それは多分自分自身に対してもそう。だから目黒はファンに対してみんなが簡単に出来る優しい約束をいつも提案してくれる。それこそ「幸せになろう」とか「美味しいものいっぱい食べよう」とか。他メンバーが夢を持って夢を掲げて大きな目標を言ってたって、目黒が自分からあんまりそういう話をするの見たことない気がする。それは見る人からすれば「嘘にしないように頑張れよ」って思われるのかも知れんけど、「夢を持たせることへの責任」を本当は目黒自身が一番理解してるからなんじゃないかとも思う。

「自分を求めてくれる場所があるなら全力でやりたい」っていう仕事の姿勢と、目黒が持つアイドルとしてのゴールは一致するんかな〜。「自分を求めてくれる場所」と「自分が求める場所」が徐々にずれ始めることは当たり前にあるし、そのときが来たら目黒はスパッと「やり切ったよ！アイドル楽しかった！」って笑ってアイドル辞めるんだろうな。なんて思ってしまった。まあアイドルも人間だし一人の人間の人生であって、一生アイドルで居続けることがどれだけ難しいかなんて分かりきってるから、それが悪いとは私自身は全然思わんけど、まだ24歳で、その「いつか来る未来」、「求められるものと求めるものとの食い違い」と戦う姿勢が垣間見えるところが目黒のアイドルとしての異端要素なのかも知れんなあ、なんて。

「俺たちから離れてしまってもいい。ただ俺たちを応援していた時期が楽しい思い出になってほしい」っていつかの何か(曖昧過ぎ)で話してた記憶があって、そんなことをアイドル本人が口に出して言ってくれることが、永遠に交わらないアイドルとファンの関係性を物語ってるよなあ。そういうとこを本人は自覚してないだろうけどそういうとここそ目黒の変に野生的な勘の鋭さと現実主義なところだと思ってて、それも目黒らしいなって思う。し、それもオタク側が勝手に感じる目黒の「アイドル不向き」な部分であって同時に「愛しい部分」なんよなあ。そんな不器用な部分も目黒を形取るパーツなんだもんなあ。

私は自分ではアイドル全般に対して現実主義なところもあるけど、根本としては夢を見せる仕事だと思ってる。だから恋愛もいいけど変なバレ方はするなとか思うし。でも、夢を見せる仕事だって思ってる以上、きっと「アイドル」であるその人に夢を持っていて、キラキラ輝いて歌って踊ってファンファーストな姿に勝手に希望を重ねて幸せをもらってる。だから多分バンドとか俳優とかにそこまでどっぷりハマれないんだっていう自己分析。そうなってくると、多分私は自担の渡辺翔太さんであろうと、こんだけ語った目黒であろうと、「アイドル」である渡辺翔太さんや目黒しか知らないし、今後もきっと知ることはない。し、それでいいと思ってる。アイドルとファンは矢印が「→←」になってるぐらいの方がちょうどいいという持論もあるし。でも、アイドルを演じ過ぎて無理はしてほしくないなんて矛盾も持ってる。だからこそ、自分からちゃんと自分を観察して、「アイドル不向き」だって自分を評価して、それでも必死にアイドルとして戦おうとする、アイドルとして求められる場所に立って、永遠に重なることのない矢印の中で、オタクに夢を見せてくれる目黒蓮の存在が嬉しいし安心してる気持ちもあるのに、異端に見えて悲しくなって、それをこちら側が勝手に目黒も理解してるんやろな、なんて考えてしまっていつまで経ってもあの6ページのインタビューと写真とを消化することが出来ないんやろうなあ。

最後に。

「あと何十年かアイドルとしてやり切ることができたら、その先は人のいない大自然の中で暮らして大自然の中で死にたいんです。最後はそこまで見据えてます(笑)」っていう言葉に泣けてしまった。何十年先であろうと、アイドルをやり切った先のことを見据えてる目黒蓮というアイドル。ずるいんよなあ。ずっと書き続けてる夢ノートにそうやって「大自然の中で死にたい」って書いてるんかな。目黒が口に出すってことは、きっとそういうことなんよなあ。アイドルとして持ち上げられてそれをやり切ったあとは、人のいない大自然の中で死にたい、なんて。目黒のそういうところが真っ直ぐで眩しくて愛おしいのに悲しくなっちゃった。オタクの勝手な激重感情。

ただ思うことは。

目黒蓮というアイドルが、アイドルとして戦う姿は最高にかっこいいなってこと。

目黒さん、今日もアイドルとして戦ってくれてありがとう。くれぐれも無理はしないでね。あなたはその不器用さもぜんぶ含めてちゃんとアイドルだよ。

いつか来るそのとき、私自身が変わらずSnow Manが好きだったとしても、Snow Manから離れて他のオタクしてたり、もしかしたらオタクさえしてなかったとしても、いつか、その戦いが終わったときには「今日までありがとう」って言えるオタクでいたいし、目黒が言う通り思い出したときに楽しい思い出でいれるようにオタクしようって、そういうファンでいようって思います。

今、目黒がキラキラ輝くアイドルとして戦ってくれる姿を、奇跡を、目に焼き付けていこうな。